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執筆者の写真中島桂一 一級建築士事務所

太陽の恵みいろいろ

 今日は春らしい日射しがとても気持ち良かったです!コロナウィルスを心配して室内に閉じこもりがちになってしまいますが、時々は陽の光を浴び深呼吸して、気分をリフレッシュしましょう!太陽の光は私たちの心身にいろいろな影響を与えます。


 冬の暖かな日差しは血行を促進し、万病の元である冷えを防いでくれます。しかし、夏の直射日光は時には熱中症の原因にもなります。したがって、冬は積極的に太陽の光を室内に取り入れ、夏はなるべく遮る工夫が必要になります。このことは、健康面だけでなく経済性にも直接関係します。

 

 明るくて気持ちの良い部屋はそれだけでも精神的なストレスの解消につながり、前向きな気持ちになります。しかし、明るすぎたり、日中と朝夕で明暗の差が大きすぎるとかえって落ち着かない場合もあります。また、北側の明かりはあまり明るくありませんが、一日中安定していて落ち着きや時には躾という点で良い面もあります。

 

 最近の研究では、朝の光が体内時計をリセットし、不眠症の防止や自律神経を良い状態に保つ上でとても大切な働きをすることがわかってきました。

 太陽光に含まれる紫外線の殺菌力はよく知られています。紫外線は朝の光に多く含まれます。ですからキッチンやダイニングを朝、明るい位置にもってくることは衛生面だけでなく、一日を気持ち良くスタートさせ、体や生活のリズムを整える上でもとても重要です。また、主婦が健康で気持ち良くいられないと、家庭円満とはいきません。

 

 また、紫外線がビタミンDを作り、子供の骨の育成や老人の骨粗鬆症の防止にも役立つという働きも注目されています。心身の健康という点からも「早起きは三文の得」と言えそうです。しかし、強すぎると皮膚や目に悪影響を及ぼすこともあります。

 

 このように、太陽の恵みは心と体の健康や経済性に大きく影響しています。仲良く健やかな暮らしのためには、季節や一日のサイクルと部屋の用途、時には体質や年齢等を考慮して適切に光を取り入れたり遮ったりすることが重要です。


住宅設計士 中島桂一著 「家づくりの 本当はどうなの?」より 

*著書の詳細はこちらのペ-ジをご覧ください→https://www.nakajimarinsan.com/book




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