芸術の秋ですね~コロナも落ち着いてきましたので、しばらく足が遠のいていたコンサ-トや美術館にも出かけたいものです。
高崎市下小鳥町に、元々信用金庫だった建物を改装した「アトリエ ミストラル」というコンサ-ト会場(約80席)があります。7日に「プレイエルを愛した作曲家たち ピアノ&ヴァイオリン デュオコンサ-ト」が開催されました。ヴァイオリンは小川有紀子さん、ピアノは倉戸テルさん。
オ-ナ-の櫻井さんから相談を受けて、当社が設計・作製した反響板(共鳴板)が会場に設置されました。この反響板を使ってのコンサ-トは2回目ですが、聴きに行くのは今回が初めて。さてどんな効果をもたらしてくれるでしょうか…
スプルスの集成材で作ったこの反響板は可動式で、演奏会に合わせて位置や角度など動かすことができます。
1905年製プレイエル3bis
住宅では建具材としてよく使われ、ピアノなど楽器の響板としても使われるスプルスは、低い音を増幅し、高い倍音はカット、耳に心地良い成分だけを選択する性質があり、まろやかで豊かな響きを作ると言われています。
残響がありすぎるのがネックだった会場ですが、反響板がうまく吸収してくれたのか残響が減り、ヴァイオリン、ピアノそれぞれの楽器の音がクリアに聴こえるようになりました。
<プログラム>
ドビュッシ- ヴァイオリンソナタ
ショパン バラ-ド第1番(イザイ編曲版)
プ-ランク ヴァイオリンソナタ
グリ-グ ヴァイオリンソナタ第2番
お2人の目配せや息遣いが感じられ、小さな会場ならではの臨場感を十分楽しむことができました。ヴァイオリンもプレイエルの音色もとてもきれいで、迫力のある素晴らしい演奏でした!
演奏者の方も、反響板に助けられ少ない労力で楽に弾けたとのこと、特に小さい音で弾く時によく響いたそうです。楽器も反響板も材料は木、木材同士仲間が増え嬉しくて仲良く響き合ってくれたようです。
演奏家を助け、孤軍奮闘しなくても伸び伸びと力を発揮できるような環境づくり、音や音楽を育む空間づくりは、家づくりにも通じるものだと感じました.
時間の経過とともに、反響板がこの空間にさらに馴染んでいくのが楽しみです。
ミストラルのオ-ナ-櫻井さん、演奏を聴かせてくださった小川さん、倉戸さん、素晴らしい演奏会に当社も協力でき、とても嬉しいです!ありがとうございました!!
エントランスの改修も依頼され、受付カウンタ-を作りました。厚板は無垢の米松、腰板は国産の杉。存在感たっぷりの素敵な受付カウンタ-ができました!
アトリエミストラルの今後の演奏会情報はこちらです→ アトリエミストラル
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